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アンサンブル室町について
ヨーロッパと日本の≪古楽器≫、すなわちヨーロッパのルネサンス・バロック時代の楽器と日本の伝統楽器による世界で初めてのアンサンブル。2007年にフランス人チェンバロ奏者で作曲家のローラン・テシュネを代表として結成され、同年『豊臣秀吉の夢』と題する旗揚げ公演を北とぴあ国際音楽祭(つつじホール)にて開催。室町という名称は、ヨーロッパの楽器が日本へ伝来した室町時代(16世紀)に由来している。
これまでに様々な作曲家、ダンサー・舞踊家、俳優、声楽家など、多彩なジャンルのアーティストと共に「ヨーロッパ+日本」という複文化の対話から、新しい芸術的表現の創造をめざしたコラボレーションを続けてきた。現在のアンサンブルメンバーには、60人以上の邦楽奏者、西洋古楽器奏者を数える。2022年より芸術監督に大平健介が就任。
沿革
2007年11月 『豊臣秀吉の夢』 北とぴあ国際音楽祭(つつじホール)
2008年12月 『邯鄲の夢』(サントリーホール・ブルーローズ)
2009年9月 ワークショップⅠ(東京藝術大学)
2010年2月 『ポール・クローデルの百扇帖』(日本大学カザルスホール)
2011年1月 『ポール・クローデルの百扇帖II』(東京文化会館小ホール)
2011年7月 『元素』(サントリーホール・ブルーローズ)
2012年1月 一般社団法人アンサンブル室町設立
2012年3月 『塔にみる夢、未来に捧げる祈り』
(江戸東京博物館伝統芸能フォーラム・
東京スカイツリー完成記念特別展関連公演)
2012年10月 『レクチャーコンサート1・尺八+リュート+バロック・チェロ』
(近江楽堂)
2012年12月 『源氏物語』(紀尾井小ホール)
2013年 6月 『帝国の建設者』(北沢タウンホール)
2013年10月 『東方綺譚』(津田ホール):第13回佐治敬三賞受賞
2014年12月 『オルフェオとエウリディーチェ』(杉並公会堂)
2015年12月 『エドガー・ヴァレーズと室伏鴻に捧ぐ墓』(北沢タウンホール)
2016年12月 『メリークリスマス エリック・サティ!』(東京文化会館小ホール)
2017年12月 『アンサンブル室町 in 歌舞伎町!〜祝10周年〜』(新宿FACE)
2019年4月 『暗闇の聖務/ Leçons de Ténèbres』(市ヶ谷ルーテルホール)
2019年12月 『アンサンブル室町+人形浄瑠璃』(北沢タウンホール)
2021年12月 『Leçons de Ténèbres 暗闇の聖務 2021』(東京カテドラル聖マリア大聖堂)
2022年10月 『会話 Kaiwa』(武蔵野市民文化会館小ホール)
2023年6月 『室町のミサ Messe de Muromachi』
(川口総合文化センター・リリア音楽ホール)
芸術監督:大平健介について
東京藝術大学及び同大学院卒業。2010年よりDAAD給費留学生として渡独。ヴュルツブルク及びミュンヘン音楽大学にて教会音楽と現代音楽を学ぶ。在学中の2010-2015年にはヴュルツブルクバッハカンタータクラブ音楽監督を務めた。2013年国家演奏家資格取得、文化庁新進芸術家海外研修員。2016年IONニュルンベルク国際オルガンコンクール優勝(ヨハン・パッヘルベル賞)。同年夏よりドイツを拠点にヨーロッパを巡るコンサートツアーを開始。2016-17年にはシュトゥットガルト-ボトナングにてカントールを務めた他、ゾリテュード宮殿礼拝堂におけるコンサートシリーズの音楽監督も兼任。以後2020年まで、バーデン=ヴュルテンベルク州主教会 - シュティフツ教会専属オルガニストとして教会内での多岐に渡る音楽プロジェクトに携わった。
ドイツの様々な歴史的楽器でソロ、アンサンブル、通奏低音奏者として多数のCDをリリースしている他、ソリストとしてはこれまでに聖母教会(ドレスデン) 、ミュンスター(フライブルク) 、マドレーヌ寺院(パリ)、聖ポール大聖堂(ロンドン) 等から招待を受けている。 またセダ・アミア-カラヤン(アルト)、ウルリッヒ・ヘルマン(ファゴット)、白井圭(ヴァイオリン)、岸上穣(ホルン)等と共演を重ねるなど、アンサンブル伴奏者としても幅広い音楽分野において活動している。
2021年に日本へ完全帰国し、現在は日本キリスト教団聖ヶ丘教会首席オルガニスト及びTAJIMI CHOIR JAPAN 多治見少年少女合唱団とシニアコアのアーティスト・イン・レジデンツを務める。
https://kensuke-ohira-com.webnode.com/